血液型と結婚するの?(後編)
パートナーの幸せのために考えられない人は結婚できません
更新が遅くなり申し訳ございません。『血液型と結婚するの?(前編)』『血液型と結婚するの?(中編)』の最終章です。さあ、Aさんの運命はいかに?
相手に選ばれるプロフィールとは
前回の続きにはなりますが、まずAさんのプロフィールを読むと、『僕が幸せになるためにこういう人と結婚したいです』という内容のプロフィールです。ここを『僕と結婚すると貴方はこういった形で幸せになれますよ』という内容にしなければなりません。しかし、Aさんにはそういった考え方は一切なく、なかなか理解もしてもらえませんでした
そこで、せめて女性の心理を理解してもらおうとお話ししても
『女心が解らないので難題です』
と言われ、『おいおい、それが解らないから結婚できないんですよ。だから、そこ理解してもらわないと結婚は難しいですけど・・・』と、なかなか前に進まず、結局は現状維持となりました
だんだんと先延ばしに
『では、前に申し上げた自分の“売り”を作るために自分磨きをしましょう』
と提案しても、拒否。Aさんはだんだんと私の言葉が耳障りが悪くなってきたのか、私からの連絡に対してもレスポンスはだいぶ遅くなり、気づいたら10ヶ月が経過してました。そして、彼は今までダメだった自己流の婚活に逆戻ってしまって、計画性や戦略もなく闇雲にお見合いを申し込むようになり、かすりともしなくなりました。そうなってくると本人もだんだん面白くなくなってきます。まあ、元々結婚できなかったやり方をまたやるんですから当たり前な話ですが・・・
打開策を提案
そこで、代表はIBJの仲人仲間が集うアンバサークラブの努喜努喜会さんで、月に10社程度が集まってなかなかお見合い相手が見つからない人同士を紹介し合う『お相手今専科』というイベントがあると聞きつけてAさんのプロフィールを紹介してなんとかお見合いに繋げようとしました
しかし、そこではAさんのプロフィールをご覧になられた仲人さんたちから、私が上記に書いたことをズバズバ言われました
『えっ!?血液型はAかOに限定するなんて、こんな人いるんだ?』
『相手に求めすぎじゃないですかね』
『なんだか、結婚相談所に入れば簡単に結婚できると思っている典型的なタイプですね』
『まあ、そりゃそうだろ・・・』と思って当方に暮れていたら、それ見かねて1社のM先生がAさんにご希望の女性を紹介してくれ、お見合いをしてくれることになりました。ただし、条件がありオンラインでのお見合いです
お見合い相手B子さん
年齢:35歳
身長156cm
体重55Kg
血液型:A型
特記事項:ご不幸があり片親の1人娘
Aさん希望の身長と血液型だけでも条件に合っている!こんな千載一遇のチャンスはないと思い、すぐにお願いしました
代表としても、このお見合いをすることで、結果はともあれAさんにとって学びとなり、今後の活動を見直してくれるのではないかと思い、打開策となると思いました
さっそく、AさんにB子さんとのオンラインお見合いを打診したところ、プロフィールを伝え、身長と血液型だけしか条件に合ってないけどOKとのこと(といいますか、こんな有難いお話になんで上から目線でOKなんていえるのだろうか)
そして、曲がりなりにもAさんにとって初のお見合いです。失敗がないよう事前に注意点やコツなどを打合せたいとお願いしましたが、応じてくれません。なので、最低でも予習のためお見合いまでにお相手のプロフィールを熟読するようにお願いしました
さあ、お見合い
色々と不安が募る中、当社がZOOMを設定してAさん初のオンラインお見合いが行われました。もちろん、仲人は参加せずに二人だけの時間です
お見合い開始から30分が経つとAさんからお見合いが終わったとの連絡が来ました。通常、お見合いは1時間が目安なので、すごくイヤな予感がしましたが、本人はご満悦で楽しく話せたのでお見合い結果は【交際希望】とのことでした。しかし、B子さんのお見合い結果は【お断り】でした
B子さんが所属する相談所のM先生からのお断り理由
・結婚に関係ない〇〇の話題をしてきた(内容を詳しく書くと特定されるのでボカシます)
・ご自身の家族の話をされて、自分が片親なので困った
・質問をしてくれなかったので、私に興味がないのだと思った
こんな感じで続いたので、B子さんは耐えられなくなり30分でシャットアウトされたそうです。私はご紹介いただいたM先生に丁重に謝罪し、お見合い結果をAさんに伝えました
お見合いの振り返り
お見合い結果を伝えるべく、Aさんに連絡。Aさんはうまくいったと思っていて、B子さんがお断りしたことにビックリしていました。そこで、私は今回のお見合いついて振り返りをお願いしました
代表『B子さんはご家族の話をされて困ったとのことを言われていました。Aさん、事前にプロフィールを熟読しましたか?』
Aさん『読んでません』
代表『うーん、あれほど、予習でお見合いの前にプロフィールを熟読して下さいっていったじゃないですか』
Aさん『・・・』
代表『終わってしまったことは仕方がないので、今後、どうするか話しましょう』
Aさん『いえ、今日はもう疲れたので、またにして下さい』
代表『わかりました。でも、ここで終わらせたら、また先延ばしになるので、いつお話しするか決めましょう』
Aさん『詰めないでくださいよ!こんなんだったら、お見合いなんてしてもらわなければよかった』
こんな感じになり、最後まで振り返りをすることなく、終わりました
まとめ
このあとAさんは私に“自己流婚活”を2か月つづけ、もちろんお見合いも決まらずに、入会からわずか1年で退会しました
Aさんはお相手を自分の希望条件だけで性格や中身を見ずに、自分にないものを相手に求めて満たそうとした自分勝手なところがお相手に見抜かれていたのだと私は見ています。そして、そこから、相手の立場になって物事をみない部分がプロフィールに表れてしまい、お見合いすら成立しなかったのです
そして、一番の原因は、自分のコンプレックスを盾にして自分磨きをせずににできることを放棄し、自分自身が変わろうとしなかった。言い換えれば結婚相談所に入ればカンタンに結婚できると思っていたのだと思います。それでは、婚活のツールを変えただけで、まったく意味がありません。結婚相談所は“結婚できない性格の自分”を“結婚ができる性格の自分”に変えるために会員さまとカウンセラーで相談して二人三脚で成婚を目指す場所です。
今回のブログ『血液型と結婚するの?』とは人を条件しか見ていない人の象徴として題名としました。結婚は血液型とではなく、血の通った人間とします。そして、自分と結婚してくれたパートナーの幸せのために、そして自分とパートナーの二人の幸せのために、そして家族の幸せのために考えられなければ、その自分勝手さが災いしていずれは限界が来ます
どうか、みなさん、婚活は条件ばかりを見ないで、お相手の性格や中身をきちんと見て、そして、自分自身がお相手に取って魅力的な人になるよう日々研鑚しながら挑んでください